プロ野球の新しい楽しみ方 「十回打ち切り制」で変わる戦い方にも注目 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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プロ野球の新しい楽しみ方 「十回打ち切り制」で変わる戦い方にも注目

連載「ときどきビーンボール」

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東尾修週刊朝日#東尾修
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

練習試合前、医療従事者に感謝の拍手を送る巨人とヤクルトの選手たち=6月5日、東京ドーム (c)朝日新聞社

練習試合前、医療従事者に感謝の拍手を送る巨人とヤクルトの選手たち=6月5日、東京ドーム (c)朝日新聞社

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、6月19日にようやく開幕するプロ野球について、特別なシーズンを楽しむポイントを野球ファンに伝授する。

【写真】医療従事者に感謝の拍手を送る巨人とヤクルトの選手たち

*  *  *
 プロ野球の開幕が刻一刻と近づいてきた。ファンの方々にとっては、球場で観戦できないことは残念だろうが、ぜひテレビで選手の元気な姿を見てもらいたい。選手へのメッセージは各球団が公式ツイッターなどで募集すると思う。球場で直接声援を送れなくても、選手の心に届く新しい応援スタイルなどを、球団とファンの間で「走りながら考える」ことができたらいいと思う。

 シーズン前の順位予想をよく聞かれるが、今年は予測できない。パ・リーグは特に開幕直後から「同一カード6連戦」があるし、西武はホームで開幕から15試合、一方で日本ハムはビジターで9試合スタートと超変則日程となった。

 まず日程的なところから考えてみたい。「同一カード6連戦」の戦いはCSファイナルステージみたいなものである。相手主力打者を1週間ずっと眠らせておくことは難しいが、徹底した攻め方が増えてもおかしくない。まだすべての年間スケジュールが発表されていないのでわからないが、1度6連戦をやると、その後1カ月近く対戦がないといった状況になる。6連勝、6連敗といったような結果が出ると、大きく尾を引いてしまう。

 パ6球団の実力は拮抗してきている。大きな波を減らすためには、開幕から早くチームを軌道に乗せることが大切になる。特に西武はこれだけ本拠地の試合が続くのだから、開幕ダッシュはしておきたい。逆に日本ハムはビジターを5割前後で乗り切れば、シーズン終盤にホームが増えた時点で巻き返すことができる。大型連敗をしては巻き返すことは難しくなる。

 相手を見ながら戦うというよりも、自分のチームの戦力をいかに見極め、整備して、早くから軌道に乗せたチームが有利だ。各球団の監督の先発起用の考え方も分かれるだろう。相手を見ながら間隔を空けてとか、カード頭の投手を分けて、と考えるのではなく、メジャーのようにいい投手から順番に並べる。「どこから勝っても1勝は1勝」という考えである。例えば巨人は、菅野という絶対的エースがいる。常に中5日というものをにらみながら戦うのも手だ。


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