厳しい意見がある中、リモートを取り入れる番組で人気を集めたのは、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」やTBS系「サンデーモーニング」だ。信用できるコメンテーターでも、モーニングショーの出演者であるテレビ朝日社員の玉川徹氏(15票)や、両番組に出演するジャーナリストの青木理氏(12票)が上位に入った。

 玉川氏を選んだ理由にあがるのは、<政府に遠慮せず発言してくれる><良くも悪くも率直にコメントしている><間違いがあった時には自分の言葉で謝罪していた>といった回答。一方、青木氏に対しては<権威権力に忖度しない><歯に衣着せぬ物言い><話の内容に一貫性と論理性がある>など。アンケート結果でも、リモートの出演者に最も求めるものは「いつも通りに出演する安定性」や「優れたトーク力」。権力にこびず常にズバッと持論を述べる二人の姿勢にも通じる。ちなみに、両番組に出演し、コロナ対策への歯に衣着せぬ発言で注目される岡田晴恵・白鴎大学教授はランク外。<急にワッと持ち上げられていて、本人というよりもその持ち上げられ方に不信感を抱いてしまった>という意見もあった。(本誌・岩下明日香)

週刊朝日  2020年6月19日号