「コロナ鬱」の危険なサインと対策 家族は“ゆるく寄り添う”が基本 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「コロナ鬱」の危険なサインと対策 家族は“ゆるく寄り添う”が基本

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※写真はイメージです (GettyImages)

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イラスト/坂本康子 (週刊朝日2020年6月12日号より)

イラスト/坂本康子 (週刊朝日2020年6月12日号より)

 新型コロナウイルスとの闘いによって、知らず知らずのうちに心に疲れをためていないだろうか。シニアが深刻なコロナ鬱(うつ)に陥らないようにするためのアドバイスを専門家に求めた。身体の健康と共に、心の健康を守りたい。ライフジャーナリストの赤根千鶴子氏がレポートする。

【画像】STOPコロナ鬱!思考の悪循環に陥らない工夫を…

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 新型コロナウイルスに対する不安、外出自粛によるストレス、先行きの不透明感。そうした複数の要素が重なり合って気持ちがふさぎ込み、心の切り替えができなくなってしまう……。そのような状況は、誰でも避けたいものだ。

 臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖さんは言う。

「自分の気持ちをなるべく追い込まないようにするためには、インフォデミック(デマや誤った情報が急激に拡散する状況)に振り回されないように日常を守っていく姿勢が大切です。ニュースの一部を見て『自分も感染しやすいかもしれない』とパニックを起こしたりするのは危険。シニア層こそ電話やSNS等で社会的なつながりを保ち、心理的な安定を失わない努力を続けていくことが必要です」

 心理学がカバーしないといけないのは鬱状態だけでなく、新型コロナウイルスに対する私たちのバイアス(偏見)そのものだと語るのは、精神科医の名越康文さんだ。

「新型コロナウイルスに関しては、まだ解明されていないことも多いですが、日を追うごとに明らかになってきていることもあるのですから、恐怖からの先入観にとらわれている部分はもう一度、平地に戻すことが大事です。大切なことは、正しい距離感で正しく恐れること。私たちはそのことを忘れてはなりません」

 いままで想像さえしなかった異常事態に、すでに心が疲れ切っている場合もある。そうしたとき、もしかして自分は鬱状態に入りかけているのだろうか、というようなことは自分でわかるものだろうか。

「兆候などをチェックしたいのでしたら、ネット上の簡易チェック等を利用されてもいいと思います。しかし、もし私が誰にでもわかるチェックポイントとしてあげるのであれば、それは『食事がおいしくとれているかどうか』ということです。もし3日続けて3食まったくおいしくない状況が続くのでしたら、十分、心の失調を疑ってもよいでしょう」(名越さん)


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