Q9:オンライン授業のためにパソコンを購入。補助は?

 政府は、全国の小中学校に通う児童や生徒向けに「1人1台」のタブレット端末やパソコンを配備する計画だ。1台あたり最大4万5千円を補助する。現在、計画は前倒しで進められているが、配備が本格化するのは夏以降とみられる。

Q10:の生前借金が判明。相続放棄はどうなる?

「相続人が相続放棄をする場合、原則として相続開始を知った時から3カ月以内に家庭裁判所でその旨を述べなければなりません。コロナの影響でそれが難しい場合は、家裁に期間延長の申し立てができます」と脇田弥輝税理士。ただし注意点もあり、「申し立てせずに3カ月が経過すると、単純承認(被相続人の財産と借金等を全て引き継ぐ)をしたものとみなされます。延期の場合も申し立ては忘れないようにしてください」。

Q11:葬儀をしたいが、親族を呼びにくい場合は?

 コロナを機に葬儀のあり方が多様化し、ドライブスルー参列なども生まれた。FPの森井さんは「ドライブスルー参列には、人と人を密集させない、足腰が悪く一般葬儀に参列できないお年寄りでも参加できるといったメリットがある」と指摘する。

Q12:高齢の父母と旅行に行きたい。どうすれば?

 長距離移動はしにくく、近場での旅行が中心となりそうだ。高齢者や障害者向けの旅行をサポートする「あ・える倶楽部」代表の篠塚恭一さんは「政府は、国内旅行は6月19日から徐々に解禁する予定です。介助が必要な高齢者と一緒に旅行する場合は、トラベルヘルパーに相談してみるといいでしょう」と話す。

Q13:テレワークのためにシェアオフィスを借りたい時は?

 在宅勤務はストレスが少ないように見えて、家族に気を使ったり、集中できなかったりする。しかし、リモートワーク用のシェアオフィスを借りると、月に数万円の出費となる。注目されるのは、カラオケ店「ビッグエコー」が展開する「オフィスボックス」だ。完全個室で費用は最初の1時間が600円(税抜き)。電源やネット環境が完備され、ソフトドリンクは飲み放題という。声を出すリモート会議も安心だ。(本誌・西岡千史、浅井秀樹、松岡瑛理)

週刊朝日  2020年6月12日号より抜粋