室井佑月「穿ちすぎだろうか」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「穿ちすぎだろうか」

連載「しがみつく女」

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室井佑月週刊朝日#室井佑月
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

イラスト/小田原ドラゴン

イラスト/小田原ドラゴン

 作家の室井佑月氏は賭け麻雀による黒川弘務・前東京高検検事長の処分について「うやむやにしてはいけない」と警告する。

【この記事のイラストはこちら】

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 5月25日の共同通信の記事によれば、「賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)の処分を巡り、事実関係を調査し、首相官邸に報告した法務省は、国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたが、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく『訓告』となったことが24日、分かった」

 黒川氏の処分の仕方を官邸が決めたのか。ふうん。

 黒川氏は安倍政権の守護神と呼ばれていた。なので、検察庁法改正案をむりくり通して、彼の定年延長を正当化しようとしたことが問題だったわけである。

 それについて、安倍首相と森雅子法相は、「誤解してる」とかなんとかいっていたけど、今回の黒川賭け麻雀辞任騒動でも、検察へは官邸の意向が多分に入った。いいや、もっとはっきりいうならば、独立していなきゃならない検察はすでに官邸の下に置かれてる、ということなのではないか。

 共同の記事には、黒川氏の処分に関して、安倍首相、森法相、法務・検察関係者が発言した、それぞれの内容が載っていた。

 長くなるのでその発言については省くが、安倍首相は、検事総長が決めたといっている。森法相は、内閣と話し合って決めたといっている。でもって、法務・検察関係者は、官邸の判断で訓告になったといっている。

 このことをうやむやにしてはいけない。誰が嘘(うそ)をついているかはっきりさせなくてはいけない(誰が嘘をついているのかは明らかだけど)。でないと、先に述べた政治権力と検察の不適切な関係を正せない。

 そもそも、安倍首相や森法相は黒川氏の定年延長を、野党の議員からなぜなのかと問われると、「余人をもって代え難い」とかなんとかいっていた。それほどひいきしていた男の身体検査はしていなかったのか。

 黒川氏の賭け麻雀は、コロナの時期からはじまったわけではない。記事によると約3年前から続いていたとか。


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