「(先行する馬をゴール手前で追い抜く)差し馬が来るイメージがあります。京都新聞杯で見せた末脚を使えば」

 小田記者は皐月賞6着のダーリントンホールや、ダービーと同じ舞台の青葉賞2着のヴァルコス(1着・オーソリティは故障でダービー回避)に期待する。

「ダーリントンホールは皐月賞では後ろからの競馬になりました。共同通信杯で勝ったときのように、前の方で進めて良い脚を長く使えれば。ミルコ・デムーロ騎手は今年GI2勝。大一番に強く期待できます。ヴァルコスの父・ノヴェリストは、欧州の2400メートルのGIをいくつも勝ち、母の父・ダンスインザダークは3000メートルの菊花賞馬。青葉賞のタイムは2分23秒0と優秀。昨年のダービー3着と同じ時計です」

 ヴァルコスのオーナーは、元大リーガーの「大魔神」こと佐々木主浩氏。所有馬はこれまで海外を含むGIで5勝したが、ダービー出走は初。大穴を開けるか?

 最後に「記念の意味で買いたい馬券が」と有吉記者。

「ディープボンドの単勝。この馬は2013年のダービー馬、キズナの産駒。キズナの父はディープインパクト。つまりボンドが勝てば、史上初めてダービー3代制覇になるのです」

 歴史的快挙は実現するか。(本誌・菊地武顕)

※指定の銀行口座を持っていれば、JRAのホームページから登録できる。ダービー当日の9 時~17時半はグリーンチャンネル(有料の競馬専門局)が無料で視聴可能。

週刊朝日  2020年6月5日号