「馬女」として知られる女優の田中道子さんも、本命はコントレイル。

「皐月賞で見せたスピードの持続力、パワー。死角はありません」

 2人とも対抗馬として名を挙げたのが、サリオスだ。皐月賞ではコントレイルに半馬身差で泣いた。しかし、3着馬には3馬身半も差をつけ、2強時代を強く印象付けた。

 一方、サリオスを上と見るのは、スポーツニッポンの小田哲也記者。「万券の哲」として人気の穴党だ。

「まだまだ伸びしろのある馬です。ハーツクライ産駒の大型馬ですから、中山よりも広い東京のほうが向いています。母の父・ロミタスはドイツの2400メートルのバーデン大賞(GI)で勝っており、血統的にも距離が長くなるのはプラスです」

 ディープインパクトは現役時代、国内で13戦中12勝し、2着1回。唯一、土をつけたのが有馬記念でのハーツクライ。父と同様にライバルの快挙を阻止するか。

 さて、初めて挑戦する人に馬券の買い方を説明しよう。2強で決まれば馬連・馬単の払戻金は低いが、3着に穴馬がくれば一気に魅力的になる。皐月賞では3着に8番人気のガロアクリークが入り、1着から3着までを着順通りに当てる3連単は、263.1倍もついた。馬券の鍵を握る3番手は何か?

「皐月賞で不本意な5着に終わったサトノフラッグを見直します。皐月賞前は調教が強すぎたようです。今度はもう少しソフトな仕上げでいけば、巻き返せるでしょう。弥生賞で勝った武豊騎手に乗り替わるのも心強いです」(有吉記者)

 今年の大阪杯、ヴィクトリアマイルとGI2戦で3連単を的中させた田中さん(払戻金は各7810円、7340円)。まず挙げたのは、クリストフ・ルメール騎手が乗るワーケアだ。

「2400メートルの距離だと騎手の力も重要ですから。皐月賞を回避してダービー一本に絞ったあたりにも、陣営の本気を感じます」

 前人未到の天皇賞4連覇の偉業を達成した名手に期待をかける。もう一頭、穴狙いならディープボンド。

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