ジム・ロジャーズ「国を閉じないスウェーデンを見習え」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ジム・ロジャーズ「国を閉じないスウェーデンを見習え」

連載「2020年、お金と世界はこう動く」

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ジム・ロジャーズ 週刊朝日#ジム・ロジャーズ
ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

人通りが途絶えた東京・銀座 (c)朝日新聞社

人通りが途絶えた東京・銀座 (c)朝日新聞社

 なぜ、こうなってしまったのだろうか。なかなか良い答えは見つからないが、感染拡大が中国から始まったことも影響しているだろう。トランプ米大統領は、中国に対して声を大きくして非難することが好きだ。彼が叫び始めたことで、米国のメディアの報道が過熱した。それは、次第に世界中のメディアに広がってしまった。

 09年の新型インフルエンザの時は、メディアもここまで過熱しなかった。世界規模のパニックも起きなかったのだ。

 09年と比較して、なぜここまで報道が熱狂したのだろうか。私も知りたいぐらいだ。

 歴史上、ウイルスの感染拡大対策で、世界全体が国を閉じたことはない。新しい感染症が流行しても、誰もが移動し、活動していた。

 もちろん、国を開き続けることの問題はある。後知恵で意見を言うのが簡単なこともわかっている。

 しかし、すべての人間を閉じ込めてしまったことで、別の問題が多くの人々に悪い影響を与えていることも事実だ。企業の倒産が相次ぎ、職を失う人が増え、そして借金が積み上がってしまった。世界は深刻な景気後退に入った。

 国を閉じたすべての政府は、何らかの誤りを犯したのである。

 コロナ・パニックで、人々はインターネットやテレビ、新聞のニュースをよく見るようになった。

 以前は世界経済の停滞があっても、ここまでひどくなることはなかった。事態を悪化させたのは、政治とメディアの責任が大きいと私は考えている。

(取材/西村宏治=朝日新聞シンガポール支局長、構成/本誌・西岡千史、監修/小里博栄)

週刊朝日  2020年6月5日号


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ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

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