東京都知事選の告示(6月18日)まで3週間となった。自民党は独自候補の擁立見送りを早々に決定。野党の対抗馬も具体化せず、現職の小池百合子都知事の圧勝ムードとみられている。
だが、本当に「無風選挙」でいいのか。元側近の音喜多駿参議院議員(日本維新の会)はこう語る。
「小池さんの支持率が5割もある中で、手を挙げる人が少ないのが実情ですね。自民党すら勝てる候補が見つからず、『撃ち方やめ』となったくらいですから」
音喜多氏に、小池氏が出馬したら応援するのか聞くと、「いや、したくありません」とキッパリ。「小池知事の4年間は50~60点で落第点。次は別の人物になってほしい」と辛口だった。
音喜多氏が批判するのは、小池氏が「都政のブラックボックス」を打破するという公約を実現できていないという点だ。
「『情報公開』や『東京大改革』は何らできていない。市場移転問題からずっと行き当たりばったりで、最後は『AI(人工知能)が決めたから』と責任の所在を曖昧にして逃げ切った。都庁内では小池知事に対する不信感や反発というのは根強いですよ」
一方で、受動喫煙防止条例の制定、行財政の見直しなど改革を実行してきたと評価する声もある。身内の都民ファーストの会からは人気が高く、コロナ禍以前は飲み会にもまめに顔を出していたという。
「小池さんはスピード感があり、私たちが提案すると『それいいわね』と即座に実行に移す。すぐに条例化されたものがいくつもあります」(都民ファ関係者)
そんな中、5月20日には実業家の堀江貴文氏(47)が出馬に意欲を示していると報じられた。
「私が知る限り確度が高そう。出るんじゃないかと思いますね。都民にとっても選択肢が増えて良いことだと思います」(音喜多氏)
堀江氏の出馬について報道陣に聞かれた小池氏は「まぁ賑やかなことという感じ」と発言。これを受け堀江氏はツイッターに「コロナ危機利用してるから余裕だな」と書き込んだ。