4月28日、中小零細企業向けのイベントに出席したイヴァンカ・トランプ米国大統領補佐官。そして27日、新型コロナに勝利宣言したニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相。2人のファッションをファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。
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ファッションには大きく二つの役割があると思うんだ。ひとつはその人の欠点をカバーすること、もうひとつは、魅力を最大限に引き出すことだよ。どんなに高級でも、どんな流行ものでも、この役割が機能していなければ台無し。2人を見て、そうつくづく思ったね。
まず、ニュージーランドのアーダーン首相だよ。新型コロナ対策が成功して波に乗ってるだけに、一見キラキラしてるけどさ。よく見るとスカートが、下半身をカバーするどころか膨張させてる。スタイルがよくないと着こなせないタイトスカートじゃなくて、ここは、フレアかプリーツがよかったね。
一方、自信満々で着ている流行のジャンプスーツが、足を引っ張ってるのがイヴァンカ大統領補佐官。シルクカシミヤの素材はモデル立ちでもしていればステキなんだろうけどさ。大股で闊歩すると、まとわりついて体の線が丸見え。大統領補佐官の服じゃないよ。ま、2人は同じアラフォー世代。服から見るに、まだ自分が見えてないよね。やっぱりファッションは年の功。我らが小池百合子都知事のほうが、10枚くらい上手かも?
■評価は……?
●ジャシンダ・アーダーン首相
4DON! 「時の人につきオマケで」
●イヴァンカ・トランプ米国大統領補佐官
2DON! 「静止すれば★満点です」
※満点は5DONです
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2020年5月22日号