先週も書いたが、やはり今、安倍首相がこの国のトップであるのはかなりまずい。

　緊急時だというのに、思いつきで行動し、それに多くの人がいちいち振り回されるのは、お金も時間も無駄である。根拠を示すという考え方がなく、責任を取るという意味もわからない、バカみたいなことにあたしたちのお金と時間が無駄に使われていく。

　そして、間違っていたとしても、間違っていたといわない。誤魔化すため、またお金と時間をかける。

　コロナがこの政権の能力を知って、忖度（そんたく）してくれるものだったらよかったね。それか、得意の脅しに恐怖するものだったら。

※週刊朝日 　2020年5月22日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月（むろい・ゆづき）／作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの？」（新日本出版社）が発売中

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