テントの中で防護服を着て患者を診察する医師/兵庫県(c)朝日新聞社
テントの中で防護服を着て患者を診察する医師/兵庫県(c)朝日新聞社
「ドライブスルー式検査」のデモンストレーションで使われたPCR検査のキット(c)朝日新聞社
「ドライブスルー式検査」のデモンストレーションで使われたPCR検査のキット(c)朝日新聞社

 病院やクリニックなどの医師が、新型コロナウイルスについてどんな考えを持っているのか。医師専用のサイトを運営するメドピア社の協力で実施した緊急アンケート。1200人超の回答が集まったなかから、反響が大きかった、「今後政府に対してどのような対策を期待しますか」の質問に対する回答を追加で紹介する。2回目の今回は西日本編。

【医師1200人に緊急調査】医療現場で起きている危機、予防策、アドバイスなど…本誌に掲載されたアンケート結果はこちら

 アンケートは、政府が最初の緊急事態宣言を出した4月7日以前に実施。

なお、すでに誌面で紹介している回答や、

「医療崩壊が起きる(もしくは起きている)」

「早期の緊急事態宣言を」「ロックダウンすべき」「強制的な外出禁止」

「マスクなどの医療資源を現場に」

「重症度に応じた収容施設の確保など」

「ワクチン、薬の早期開発」

 といった全体的に多かった回答と同内容のものなどについては省略している。

* * *
【西日本編】
◇関西・北陸
▽滋賀
■整形外科/50
首相・議員などの利権・エゴなどをやめて、専門家の分析を尊重し、素早い情報提供・正しい政策を

▽京都
■精神科/40
一貫した対応、現状分析も大事ですが、予測も大事

■小児科/30
感染症をみる病院を集中させる。病院で勤務する医療者を給与面や待遇で優遇する

▽大阪
■一般内科/60
人的にも、物資や設備的にも、行き当たりばったりの負担を強いないでいただきたい

■心療内科/60
回復したらもうそのシーズンは感染しないのか知りたい

■アレルギー科/60ほか
インフルエンザのようにコロナに感染しているかわかる迅速診断キットがあれば、薬局で販売し、自分で検査をすればよいと思う。陽性なら保健所に連絡する。病院や診療所に検査のために患者が殺到しないようにしてほしい

■一般内科/50
気にせず明確な方針を確固として貫いてほしい

■循環器内科/50
医療機関の必要物質の援助。収入の補償

■小児科/40
コロナ感染者の線引きをはっきりしてほしい。間違っても、検査をやりたい放題という状況は作らないでほしい

■眼科/40
とにかくPCR検査して感染状況をわかるようにしていただきたいです

■代謝・内分泌科/30
コロナ肺炎を診察する病院をしぼり、そこに医療関係者を派遣する

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