保険に詳しいFPの竹下さくらさんは、生命保険の契約者貸し付けについて「使い勝手がいい」と評価する。

「主な生保では新規貸し付けの場合に利息がゼロになるなど、クレジットカードのキャッシングや銀行の個人ローンなどに比べ金利は低い。貸し付けまでの時間も短い。急ぎの資金が必要ならば利用するといいでしょう」

 勤務先が倒産し、未払い賃金がある場合は未払賃金立替払制度を利用できる。倒産の半年前から倒産後1年半までに退職した人のうち、2万円以上の未払い賃金がある人が対象で、未払い賃金の80%がもらえる(年齢による上限あり)。

 仕事がなくなって家賃を払うのが厳しい人は住居確保給付金がある。4月1日に年齢制限がなくなり、20日からは就業中でも勤務先の休業などで収入が減った人も補助を受けられるようになった。世帯収入や資産などの条件を満たせば、家賃に相当する額が最長9カ月もらえる。(本誌・西岡千史、池田正史/田茂井治)

週刊朝日  2020年5月8‐15日合併号

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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