ジム・ロジャーズ「金相場を押し上げる経済危機。私はその時を待っている」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

ジム・ロジャーズ「金相場を押し上げる経済危機。私はその時を待っている」

連載「2020年、お金と世界はこう動く」

このエントリーをはてなブックマークに追加
ジム・ロジャーズ週刊朝日#ジム・ロジャーズ
ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

金は値上がりするのか (GettyImages)

金は値上がりするのか (GettyImages)

「世界3大投資家」の一人とされるジム・ロジャーズ氏の本誌連載「世界3大投資家 ジム・ロジャーズがズバリ予言 2020年、お金と世界はこう動く」。今回は、「経済危機」と「金相場」の関係を見据えた投資家の行動について。

*  *  *
 新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の航空会社が経営危機に陥っている。オーストラリアの航空会社ヴァージン・オーストラリアは経営破綻した。英国の一部の航空会社も、倒産するほどの悪影響を受けている。

 なぜ、これほどまで世界の状況が悪化したのか。それは、“準備”ができていなかったからだ。

 1月の時点で、中国・武漢市で新型ウイルスが広がっていることはわかっていた。中国はウイルスの発生源だから、対応に混乱が生じたのは無理もない。だが、米国や欧州の国々は、自国にウイルスが到来するまで数カ月の期間があったのに、準備していなかった。

 特にひどいのが米国だ。中国の状況について早い段階から情報を得ていたのに、準備をしていなかった。だから、米国は欧州の国々よりひどい結果になっている。

 新型コロナウイルスが、世界的な経済危機を引き起こしかねない状況だ。すでに、世界の借金の総額は、かつてない規模になっている。今度の経済危機は、私がこれまでの人生で見てきたものの中で、最悪になるだろう。

 本当の経済危機は、小さく、ゆっくりと始まる。誰にも知られていなかったことが、気がつくと新聞やテレビの話題になっている。そして、やがて大きな出来事が起きる。人々はパニックだ。ニュースは、経済危機の話で埋め尽くされる。

 2007年、サブプライム(信用力の低い個人向け)ローンが問題になった時、多くの人はまだ気にしていなかった。その後、英国銀行のノーザン・ロックが取り付け騒ぎを起こした。そこでようやく、人々は危機的状況に気づきはじめた。08年に米国証券のベアー・スターンズが破綻した。リーマン・ブラザーズも続いた。経済危機は、このようにしてやって来る。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい