現場の声は政府に届いている?/(c)朝日新聞社
現場の声は政府に届いている?/(c)朝日新聞社
※写真はイメージです(GettyImages)
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 医療現場の第一線にいる医師は、新型コロナウイルスについてどんな考えを持っているのか。本誌は、医師専用のサイトを運営するメドピア社の協力で緊急アンケートを実施。4月上旬の2日間で1200人超の回答が集まった。すでに弊誌(5月1日号)やネットで一部を紹介しているが、反響が大きかった、「今後政府に対してどのような対策を期待しますか」の質問に対する回答を、追加で2回(東日本、西日本)にわけて紹介する。

【医師1200人に緊急調査】医療現場で起きている危機、予防策、アドバイスなど…本誌に掲載されたアンケート結果はこちら

 アンケートは、政府が最初の緊急事態宣言を出した4月7日以前に実施している。なお、すでに誌面で紹介している回答や、

「医療崩壊が起きる(もしくは起きている)」

「早期の緊急事態宣言を」「ロックダウンすべき」「強制的な外出禁止」

「マスクなどの医療資源を現場に」

「重症度に応じた収容施設の確保など」

「ワクチン、薬の早期開発」

 といった全体的に多かった回答と同内容のものなどについては省略している。

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【東日本編】(診療科/年代)

北海道
■心療内科/80
消費税を所定の期間凍結する

■老年内科/80 ほか
業者・フリーランス・弱者などに対し手厚い補償を

■一般内科/60
PCR検査を韓国と同様、希望者には実施すべき。政治家は一体何をやっているのか。ウイルス学者で感染症対策をすべき

■耳鼻咽喉科/60
医療従事者の確保

■一般内科/60
人工呼吸器の増産などによる医療体制の整備の強化支援

■麻酔科/50
多くの人にウイルスをうつすスプレッダーになりそうな世代への絶え間ない教育、啓発

■精神科/50
必要以上に来院して検査を増やさない

■皮膚科/50
抗体検査で疫学的にどの程度感染しているか調査が必要

■麻酔科/50
政府に期待していたら医療崩壊を回避できない

■眼科/50
医療現場の声を聞く

■小児科/50
国と地方の一貫した方針と政策

■血液内科/50
政府の無策が現状を招いている

■循環器内科/40
情報公開

■救急医療科/40
拠点病院を明確にする。コロナウイルスの感染疑いのある人を専門に引き受ける病院の設置。そのスタッフには破格の給料を支払ってほしい

■麻酔科/40
検査件数を増やして早めに対応できるようにしてほしい

■血液内科/40
政府にきちんとした権限を与えないと施策が打てない。熟慮してなされた判断は大きな間違いはないので、正しいと思ったことを行ってほしい

■小児科/40
不眠不休で働く医療者の所得税を今年は免除!

■腫瘍外科/40
危険作業としての補償

■腫瘍内科/30
がんばっていると思う

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