──ジョニー・デップは仕事であまり時間を守らないことで有名ですが、撮影は大変でしたか?

真田「スケジュールはそれを踏まえて組まれていたので、ジョニーが到着する前に、他のシーンを撮影しました。他にやることはたくさんあったので、撮影現場では全然問題はなかったです。彼が到着すると冗談を飛ばして、現場はすごくよい雰囲気でした。エキストラの人は、待ち時間も長くて大変な撮影でしたが、誰も嫌な顔をせず楽しんでいたようです。撮影はセルビアで行ったのですが、日本人のエキストラの人は、セルビアにお住まいの人や、ドイツやイギリスなどヨーロッパ各地からやってきました。中にはジョニーの映画にぜひ出たいといって自費で日本からかけつけた人さえいました。ボランティア活動みたいな感じでしたね(笑)」

(高野裕子)

週刊朝日  2020年5月1日号