岡野:女パワーがあまりにもすごいと本妻は根負けしちゃう。杏ちゃんもそうかもしれない。子どものために離婚しないでおこうって思っていても、あの会見を見たら、「あ、まだ唐田えりかのこと思ってるのか」って。

湯山:申し訳ないが、若い女は人類最強ですから(笑)。

山田:そうなの、そうなの。

岡野:今って本当に、人のもの取っても大丈夫って思っている人が多くて、受験だって、椅子取りゲームみたいに。愛人は愛人の論理というのがあって、「私は彼の価値をわかっている」と。どっちがこの男にとって幸せか、となった時に「私よ!」となる。

山田:ひゃあー。

岡野:そして、そのエネルギーでぶつかってこられた時、妻は勝てない。ほんとにすごいから。

湯山:若い女って、まだ、年上の男に包容力とかパワーがあると信じていますからねぇ。

山田:なるほどねぇ。

湯山:まぁ、その夢はすぐに幻滅に変わるんですが、その頃には逆に男が本気になっている、という悲しい結末が待っているわけですよ。仕事を通して、自分の生き方に自信がある女性は、セックスだけの付き合いと割り切れて、案外、不倫と共存ができる人が多い。世間では、そういう女は不幸、と決めつけるけど。

週刊朝日  2020年4月24日号より抜粋