湯山:なるほど、面白い。

山田:山路徹さんも不倫ですごく世間を騒がせた。その時も女性リポーターが「山路許せない!」って勢いで勢ぞろいしたけど、実際の山路さんはすごく素敵。背も高くて声もいいし、みんなトロンとして帰ってきちゃった(笑)。戦意喪失で。でも今回の東出会見は、杏ちゃんの好感度があまりにも高いから、リポーターたちも自分が杏ちゃんになりかわった感じですごかった。運、不運でいうと東出さんは本当に不運だったと思う。

湯山:今は家族の多様性への理解が求められている過渡期。女性も性に関して自覚的になっているので、家庭と性を切り離す、という考え方も当然出てくる。今後は不倫というのも、「ああ、ご勝手に」というような時代になる気がしていますけどね。

岡野:婚姻制度も今、問題。今はできちゃった婚とかで一緒になって、好きとか大切にしなくちゃとか、添い遂げるとかそんな気持ちがない。夫は結婚して飽きたら外に逃げるとか、妻が結婚して子どもができて相手を大事にしなくなると外に目が向いちゃう。不倫された妻の話を聞いてみると、大概が「私、すごくきついこと言っちゃっているんです」「夫を大事にしていませんでした」と反省して直すんですよ。そして提案する「修復プラン」に沿って直してもらうんですが、また結構戻ってもくるんです。

湯山:夫婦問題のセラピストですね。日本人の夫婦関係には必要だと思いますよ。

山田:家族そろってのセラピーとかありますものね。

湯山:セックスレスはアメリカでは離婚理由にもなりうる。人生のパートナーとして愛を交換し合いながら、殺伐とした世の中を二人で闘っていくかどうかが問われてくるわけです。

岡野:それを闘わずに外に逃げちゃう人が多い。

山田:樹木希林さんみたいに、旦那さん(内田裕也)が外で好き勝手にやっていても絶対別れない人もいる。

山田:不倫相手の女が若いとパワーがすごい。唐田えりかもすごかったじゃないですか。

次のページ