“あほでもOK”は古い 増加するAO・推薦入試に“個性”で対応 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“あほでもOK”は古い 増加するAO・推薦入試に“個性”で対応

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吉崎洋夫週刊朝日#大学入試
入試別の入学者比率 (週刊朝日2020年4月24日号より)

入試別の入学者比率 (週刊朝日2020年4月24日号より)

難関国立大のAO・推薦入試に強い高校 (週刊朝日2020年4月24日号より)

難関国立大のAO・推薦入試に強い高校 (週刊朝日2020年4月24日号より)

 秋田は県内トップ校だが、部活動も活発で推薦に強い生徒が集まる。特に生物部は、18年1人、19年2人、今年1人と3年連続で合格者を出している。文化系の全国大会である「全国高校総合文化祭」では、18年に自然科学部門で優秀賞、19年には最優秀賞に輝いた。

 なぜここまで実績を残しているのか。進路指導担当者は「博士号教員の存在が大きい」と言う。その名のとおり、博士号を持った教員のことだ。県は理数系教科の学力底上げなどを目的に博士号を持った教員を採用し、現在7人いる。同部では、東北大大学院で生命化学の博士号を取った教員が16年から指導をしている。

「1年生のときから研究のノウハウをしっかりと仕込まれる。指導は厳しいと有名です。最終的には論文を書いてまとめる。これが東大の推薦合格にもつながっています」(進路指導担当者)

 長崎西も県内有数の名門校で、毎年のように合格者が輩出している。副島俊彦教務主任は「SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)に05年度から指定されたのが大きい」と話す。

 SSHは文部科学省が指定するもので、科学技術や理科・数学の教育を重点的に行う。同校では理系分野を学びたいと考える入学者が増えており、理系の部活が盛んになっているという。

 昨年、生物部は「カメムシの音」の研究で、高校生を対象とした世界最大の科学コンテスト「国際学生科学技術フェア」の動物科学部門優秀賞と特別賞を受賞した。物理部も人工衛星の設計力を競う全国大会「衛星設計コンテスト」で2位になるなど実績を残す。

「研究に興味を持った結果、どこの大学でさらに研究ができるか、大学選びにもつながっている。大学を志望する強い動機になっています」(副島教務主任)

 その他の難関国立大のAO・推薦合格校を見ると、明確に強い学校が浮かび上がってくる。

 AO入試に力を入れている東北大では、仙台第二(宮城)が5年間の合計で119人と、2位の盛岡第一(岩手)の97人を引き離して突出している。仙台第二の牛来拓二教頭は特別なことはしていないというが、「伝統的に勉強だけではなく、部活動にもしっかり取り組む文化があることが強み」とみる。

 生徒の自主性が育まれる伝統的な取り組みがある。応援練習だ。毎年、新入生は応援団に入団。5月に開催される、県内のライバル・仙台第一との硬式野球の定期戦に向けて練習する。


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