監督 ルル・ワン/TOHOシネマズ 日比谷ほか近日全国公開予定/100分 (c)2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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 ルル・ワン監督自身の実体験を脚本化し映画化した「フェアウェル」。主演のオークワフィナは、ラッパーとして活躍しているアジア系アメリカ人。「オーシャンズ8」「クレイジー・リッチ!」などにも出演し、今や俳優としてもひっぱりだこ。

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 ニューヨークに暮らすビリー(オークワフィナ)はうまくいかない人生に悩む日々。

 中国に生まれ6歳の時に両親に連れられてアメリカに移住した彼女は、実家から独立したはいいが、今は定職もなく、家賃も払えない。そんな日々も、遠く離れた中国で暮らす祖母のナイナイ(チャオ・シュウチェン)の声を電話で聞けば、元気が湧いてくる。
 
 ある日、母親からナイナイががんで余命3カ月だと聞かされる。ビリーはすぐにでも会って本当のことを伝えるべきだと主張するが、父親から本人には言わないようにしたと口止めされてしまう。ナイナイに会いたい親戚一同は、集まる口実として、日本に移住したビリーのいとこの結婚式をでっちあげるが……。

 本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
一族が祖母本人に隠すのは彼女に迫る死。告知するかしないか。幼くしてアメリカに移住、いま30歳になった中国系アメリカ娘の心は揺れる。そこに見えてくる米/中の人生観の違い。その結果の娘の成長に共感できる。

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