林:娘の最後のお弁当づくりのときに、娘の部屋からウチワを持ってきて、なんかわからないけど、ウチワのハングル文字のとおりに海苔を切って海苔弁にしたんです。それをこのあいだ「徹子の部屋」で紹介したら、ファンの人はハングルがわかったみたいで、「海苔にさせられてムカツク。私は林真理子の娘なんかに負けない」とか……。

アン ミカ:アハハハ。「私の彼を海苔弁にして」みたいなことですか。

林:私も海苔弁当でそんなことになるとは思わなかったですよ(笑)。韓国の女性、メイクも素晴らしいですよね。肌がすごくきれいで。

アン ミカ:素材美ですね。真理子さんも、肌がめっちゃくちゃきれいですよ。おそろしくきれいです。肌が白くてツヤツヤ。

林:うれしい! アン ミカさんにほめられちゃった。(同席の担当編集者に)ここは絶対書いといてね(笑)。アン ミカさん、髪はもともとそんなに黒いんですか。

アン ミカ:毛染めもパーマも何もしてないバージンヘアなんです。「女性の肌はキャンバスで髪は額縁。髪に艶があると肌もきれいに見えて、きちんとした生活をしている女性に見える」とお母さんに言われて、小さいときからツゲの木のブラシをツバキ油に浸して髪をすいてもらってました。静電気が起こらないので、髪の毛が傷みにくいし。

林:私にとっては、そのプロポーションをずっと保ってらっしゃるのが、何よりもすごいなと思いますよ。ジムに行ってらっしゃるんですか。

アン ミカ:最近は時間的に行けないので、家でできることとして、縄跳びをほぼ毎日やってます。縄跳びはベランダとかでやれて、誰にも迷惑をかけず体力がつけられる最高の運動です。はじめは軽めに1分ずつ毎日やるだけで、第二の心臓と言われるふくらはぎが鍛えられて、心肺機能も高められます。

林:スピードは速めですか。

アン ミカ:最初はラクにポンポンポンッて。それでも意外としんどいです。そのうちラクになって、すこしずつ増やしていくだけで急に体がしぼれます。あと、プランクといって、腕を曲げて肘を床につけるんです。腕立て伏せみたいに。ふつうの人は20秒ぐらいでしんどくなっちゃいますけど、この二つをやっているだけで、二の腕の筋肉は引き締まるし、腹斜筋とかも鍛えられて、体が引き締まります。

>>【後編/アンミカの少女時代、“きれいだね”とは「ぜんぜん言われなかったです」】へ続く

週刊朝日  2020年4月17日号より抜粋