僕が目にしたのは何といってもタイガー・ウッズ（44）のスーパーオーラですよ。僕が米ツアーに参戦してた9年間は、タイガーの全盛期でしたから、目の前でビシビシ感じてきました。ほんとにね、ドラゴンボールのようなオーラが背中からパーッと出る感じがあるんです。構えたときから伝わってくるし、ショットを打ったときの力感からも。そのあとの立ち方からもね。すべてにおいて、僕らには絶対に出せないようなスーパーオーラが出てました。

　アテネと北京のオリンピックで金メダルをとったときの北島康介のオーラもすごかったですね。康ちゃんの試合を観戦に行ったこともありますけど、スタート前に選手紹介でパッと立ったときは、普段会ってる康ちゃんの1.5倍ぐらいデカく見えるし、「うおーっ」という感じがありましたよね。

　また日本のアスリートで、そういうのを感じさせてくれる人に出てきてほしいですよね。全国の少年、少女たちにあこがれられるような選手を待ってます。

※週刊朝日 　2020年4月17日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹（まるやま・しげき）／1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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