そのためには、4月の第2週には、2020年度の補正予算を編成して、組み込まないと間に合わなくなります。早急に実行することが大切です。

 新型コロナウイルス対策を見ていて、安倍首相のまわりでサポートするはずの態勢に首をかしげたくなるときがあります。記者クラブ以外の記者も官邸の記者会見で質問できるようになったのはいいことですが、もっと丁寧に会見をやってはどうでしょう。

 手が挙がっている限りは最後まで会見をやるという回があってもいい。安倍首相は忙しいのだから、報道官でも広報官でも、政府としてきちんとした情報提供を日々行うべきです。

 マスクの配布にしても、どういう方法だと国民がどう思うのか、何が一番効果的か、そういうことを考えるのは安倍首相のまわりにいる人々の仕事です。きちんとした情報や提言を首相に上げていないとすれば大変問題だと思います。

(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2020年4月17日号に加筆

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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