【岩合光昭】ミャンマーの水上家屋で暮らす猫の「ニャかよし家族」
連載「今週の猫」
動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、ミャンマー・インレー湖の「ニャかよし家族」です。
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船のかじ取りをする男性の足元に、猫の夫婦が佇んでいる。茶トラの旦那はエイワ3歳、サビのメイワは6歳、姉さん女房だ。2匹の間に生まれた子猫とともに、男性の家族と湖の水上家屋で暮らしている。
船尾にいる男性の息子は12歳、エイワ一家をとても可愛がっている。この日は学校が休みで父親のお手伝い。網にかかった魚を、船に慣れ泳ぎ上手な猫たちに取られぬよう奮闘する。静かな朝の湖に、仲良し家族の微笑ましい光景を乗せて、ゆっくりと、船は進んでいく。
デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/
※週刊朝日 2020年4月10日号
岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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