週刊朝日2020年4月10日号より
週刊朝日2020年4月10日号より
週刊朝日2020年4月10日号より
週刊朝日2020年4月10日号より
合格者が選んだ「いま一番会いたい有名人」 (週刊朝日2020年4月10日号より)
合格者が選んだ「いま一番会いたい有名人」 (週刊朝日2020年4月10日号より)

 日本最難関の東大・京大。いったいどんな人物が合格しているのか。本誌では合格者を対象にアンケートを実施した。今回は東大合格者の回答を分析。勉強時間や東大を目指し始めた時期、会いたい有名人など合格者の実態を紹介する。合格のヒントもあるはずだ。

【合格者が選んだ「いま一番会いたい有名人」は?】

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 アンケートには文系514人、理系704人、合計で全合格者の約4割にあたる1218人もの回答が集まった。科類ごとの内訳は文一210人、文二154人、文三148人、理一440人、理二203人、理三54人、推薦は9人だった。

 質問は「センター試験後から2次試験までの1日の平均の勉強時間と睡眠時間」「東大を目指し始めた時期・きっかけ」「将来なりたい職業」「最も関心のある世の中の問題とその理由」「いま一番会いたい有名人」だ。気になる回答結果を見ていこう。

 まずは、受験追い込み時期のセンター試験後から2次試験までの「勉強時間」。最も多かったのは「9~12時間未満」で41%だった。「12時間以上」と回答した人も14%いた。タフな精神力が合否を分けるともいえそうだ。

 他方で「6時間未満」しか勉強しない人も10%いた。一部の受験生は余裕をもって合格している様子がうかがえる。

 科類ごとに見ると、理一と理二で「6時間未満」の割合が高く、それぞれ13%、12%だった。反対に「12時間以上」と回答した割合が多かったのは、文系と理系の最難関と言われる文一と理三で、それぞれ21%、24%いた。

「睡眠時間」はどうか。かつては受験業界には「四当五落」(4時間睡眠で合格、5時間睡眠で不合格の意)という言葉があったが、最も多い回答は「6~7時間未満」「7~8時間未満」の二つで、それぞれ37%だった。7時間以上の睡眠だと52%と、半数以上はしっかりと睡眠時間を確保していることがわかる。

 科類ごとに見ると、7時間以上の睡眠をとっていた割合は、文一で最も低く45%。反対に医師を志望する理三で62%、生物系の学生が集まる理二でも57%と高かった。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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