2005年11月、当時の所属事務所のパーティーに出席した志村けんさん(左から3人目)らザ・ドリフターズのメンバー(C)朝日新聞社
2005年11月、当時の所属事務所のパーティーに出席した志村けんさん(左から3人目)らザ・ドリフターズのメンバー(C)朝日新聞社
山田洋次監督(C)朝日新聞社
山田洋次監督(C)朝日新聞社
中山秀征さん=提供・ワタナベエンターテインメント
中山秀征さん=提供・ワタナベエンターテインメント

 新型コロナウイルスによる肺炎で、3月29日に帰らぬ人となったお笑いタレントの志村けんさん(享年70)。交友関係が広かっただけに、悲しみの輪が広がっている。

【写真】追悼のコメントを寄せた人たち

 所属事務所は30日、ザ・ドリフターズのメンバーたちのコメントを発表した。

 加藤茶さん「ドリフの宝、日本の宝を奪ったコロナが憎いです。皆さんも身近に感じて、気を付けてくださるようお願い致します」

 仲本工事さん「ドリフも順番に逝く歳になったとは思ったけど、一番若い志村が長(いかりや長介)さんの次になるとは、、、。非常に悔しいです」

 高木ブーさん「志村早すぎるよ、俺より先に逝くなんて。3年前に、久しぶりにドリフでコントやった時、『高木さんも80歳過ぎて、頑張ってるんだから、自分も頑張らなきゃなぁ』って言ってたよね。また一緒にコントやりたかったのに。心よりご冥福をお祈り申し上げます」

 志村さんは「キネマの神様」(山田洋次監督)で映画初主演が決まっていたが、闘病のため26日に出演を見合わせることが発表された。

 山田監督は30日、配給元の松竹を通じて、追悼のコメントを寄せた。

「『キネマの神様』の出演辞退でがっかりしていたぼくにとって、言葉を失うほどの衝撃です。志村けんさんは日本の喜劇の世界の宝でした。その存在がどれほど貴重だったかを、彼が少しでも自覚して健康に留意してくれていたら、と彼の早死が口惜しく、残念で残念で仕方ありません」

 志村さんは2月20日に70歳の誕生日を迎え、東京都内の飲食店で古希を祝うパーティーを開いた。バースデーケーキを前に、マツコデラックスさん、佐々木健介さんら多くの芸能人が志村さんを囲んだ。料理は中華料理で、店の女性たちも参加した。

 タレントの中山秀征さんが毎年、このバースデーパーティーの幹事を務めている。写真を投稿した中山さんのインスタグラムのコメント欄には、

「マツコさんもいる。私も行きたかった」

「志村さん70歳の誕生日おめでとうございます」

「これからも身体に気を付けてみなさんを笑わせてくださいませ」

「まさに笑いの神」

 などとお祝いの言葉が並んでいた。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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