料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「新玉ねぎのオイル漬け」。
【「新玉ねぎのオイル漬け」を作る際のワンポイントアドバイスはこちら】
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新玉ねぎのおいしい季節です。一個まるごとのホイル焼きは、定番ですよね。でも白ワインとオリーブ油で煮て、オイル漬けにするのもおすすめですよ。この機会に、ぜひチャレンジしてみてください。
まず新玉ねぎは根元を落としてから6等分にします。そして芽キャベツ、パプリカも切って、お鍋に並べてください。
新玉ねぎと芽キャベツは必ず切り口を下にして並べましょう。新玉ねぎは曲面を下にして煮ると、煮ている間にパラパラと広がってきて形がどんどん崩れてしまうからです。
そして塩、オリーブ油、白ワイン、ローリエ、粒黒胡椒を入れて弱火で15分煮るだけです。彩りを考えて緑の野菜も加えたいときは、最後の5分のタイミングで入れることです。いまでしたら、スナップえんどうを入れると春らしくていいですね。ブロッコリーもおすすめです。
少し冷ましてから、冷蔵庫へ。もちろんすぐ召し上がってもかまいません。
新玉ねぎの甘みと芽キャベツのほろ苦さを交互に味わってみてください。春野菜の力をいただきながら、英気を養っていきましょう。
(構成/赤根千鶴子)
■新玉ねぎのオイル漬け
【材料】(作りやすい分量)新玉ねぎ1個(150g)、芽キャベツ5個、パプリカ(赤、黄色)各1/2個、白ワイン50ml、オリーブ油大さじ1と1/2、塩小さじ1/4、ローリエ1枚、粒黒胡椒10個ほど
【作り方】(1)玉ねぎは根元をぎりぎりで切り落とし6等分に切り分ける。芽キャベツは縦半分に、パプリカは種を取り縦8等分に切る。(2)鍋に玉ねぎ、芽キャベツを切り口を下にして並べ、パプリカは全体に散らす。塩、オリーブ油、白ワイン、ローリエ、粒黒胡椒を加え、ふたをして弱火で15分煮る。(3)火を止め冷ましてから、冷蔵庫に。
【ワンポイントアドバイス】鍋で煮るとき、新玉ねぎと芽キャベツは切り口を下にして並べ、形が崩れないようにする。
※週刊朝日 2020年4月3日号