青春恋愛映画はかつて日本映画でたくさん作られた。世界が認めた映画も多く、日本映画の十八番だった。

「それなのに、若い男女が鬱々とあがく映画がなぜ作りにくくなってしまったのか。『劇場』がそういう現状を打開するものになってくれたらいいと思います。一人でも多くの人に観てもらって、その人の歴史に残るような映画になってくれればと祈っています」

(本誌・鈴木裕也)

■THIS WEEK
3月2日(月)
「劇場」の幕間に流すメイキング映像のチェックと打ち合わせ。
3月3日(火)
次回作の脚本を整理。普段はファミレスを利用することが多いが、新型コロナウイルス対応で、自宅で作業。
3月4日(水)
「劇場」のキャンペーンの打ち合わせの後、本へ。熊本市長と会い、自らがディレクターを務める「くまもと復興映画祭」の実施を、予定していた4月10~12日から5月下旬まで延期すると報告。
3月5日(木)
熊本地震から4年目の南阿蘇地域で復興に携わる人々や温泉街の取材。「まだ30%程度しか復興していない地域もある」
3月6日(金)
前日に引き続き、熊本で取材。
3月7日(土)
帰京。「新型コロナウイルスの影響で、帰りの飛行機はガラガラでした」
3月8日(日)
都内で演技についてのワークショップに参加。「若い人に演技をしてもらい、その演技について意見交換してきました」

週刊朝日  2020年4月3日号