咳やくしゃみをする際は、ティッシュやハンカチなどで口や鼻をおさえる。もちろん発熱など体調の悪い人は、外出を控える。

 お花見といえば宴会が楽しみだが、大人数では食事や酒の回し飲みなどで、感染のリスクがどうしても高まる。家族連れらがお弁当を食べるぐらいはいいが、宴会は自粛した方が良さそうだ。少人数で食事をする場合でも、個別に包装したお弁当や軽食を用意して時間を短くするなど、工夫しよう。

 今年は暖冬だったこともあって桜の開花は順調だ。東京管区気象台は3月14日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より12日、昨年より7日早く、1953年の統計開始以来、最も早い開花となった。

 日本気象協会の桜満開予想(3月21日午後5時時点)では、東京は3月23日、大阪は3月30日、福岡は3月31日、仙台は4月5日、札幌は4月30日に満開を迎える見込み。

 厚労省によると、3月20日時点で、国内感染者(クルーズ船関連は除く)は累計で1007人、死亡者は35人に上る。

 感染が収まる気配はないが、自宅にこもり続けるのも大変だ。お互いルールを守って、今年もお花見を楽しんでコロナショックに立ち向かいたい。
(本誌・多田敏男)
※週刊朝日オンライン限定記事