医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師は、こう危惧する。

「本来、学級閉鎖は感染者が出てから、蔓延(まんえん)を防ぐために人との接触を減らす目的でとられる対応ですから、周囲に感染者がいないと危機感を抱きにくいのかもしれません。換気の悪い密室程ではないにしても、竹下通りのような場所は、人が密集しています。接触する人数が多ければ感染の可能性は高まりますので避けてください」

 一方、高校生以下の入場を自粛する場所もある。

 首都圏を中心にカラオケ店を運営する「メロ・ワークス」は、高校生以下のみ(卒業生や保護者同伴をのぞく)の利用を制限している。

「当初、3月2日~13日までだった自粛期間を、政府の要請に応じ、19日まで延長することにしました。例年、3月は歓送迎会で利用客が多い時期ですが、感染拡大防止のためには致し方ありません」(メロ・ワークス担当者)

 全国に193店舗のゲームセンターを展開する「セガ エンタテインメント」は、平日午後3時まで、小中高生の入場を規制している。

「本来は学校にいる時間帯になりますので、お子様だけのご利用は控えてもらい帰宅を促すよう対応しています」(「セガ」の担当者)

 現時点では、通常の春休み開始時期である24日まで自粛する予定だ。
 
 元気が有り余っている若者の行動を抑えるのは、難しそうだ。
(本誌・岩下明日香)

※週刊朝日オンライン限定記事