『魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く』(奥野修司/新潮文庫/649円/2020年)


東日本大震災で大切な人を亡くし、残された人たちが体験した奇跡の物語を集めたノンフィクション。その大切な人が見守ってくれていると信じることが、心の支えになるのだと思える本。

『グリム童話集』(全3巻)(グリム兄弟編、相良守峯訳/岩波書店/各2090円/1984年)
「いばら姫」「カエルの王さま」「白雪姫」など、全3巻で60編の童話を収録。定番の安心感と、1話が短いので家族でも気軽に楽しめる。

『自衛隊防災BOOK』(マガジンハウス編、自衛隊、防衛省協力/マガジンハウス/1320円/2018年)
明かりがない、雨をしのぎたい……。災害発生時に起こるトラブルにどう対処するか。危機管理のプロである自衛隊のテクニックが詰まったノウハウ本。自衛隊防災BOOK2も。

『小学生なら知っておきたい教養366』(齋藤孝/小学館/1980円/2019年)
言葉、文学、歴史、芸術など、多岐にわたるジャンルをクイズ形式で学べる。クイズごとに1ページで完結しているので、家族で互いに出題し合うのもおすすめ。教養を身につけたい子どもも、知識を蓄えたい大人も必読。

『るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ! 47都道府県』(伊藤賀一監修/JTBパブリッシング/1430円/2020年)
各都道府県の人口や面積など基本データはもちろん、名所や特産品といった特徴をマンガで学べる。家にこもりがちだからこそ、家族で今後の旅行計画のために予習してみても。

『世界チャンピオンの紙飛行機ブック』(John M.Collins、久保田晃弘監修、金井哲夫訳/オライリー・ジャパン/2420円/2019年)
紙飛行機の飛距離世界王者による指南本。滞空時間が長いもの、速度が出るものなど、さまざまな紙飛行機の折り方や飛ばし方が紹介されている。家でみんなで折って楽しめる。

『暮らしを彩る四季のユニットおりがみ飾り』(つがわみお/ナツメ社/1980円/2015年)
くす玉や重ね箱、多面体など、色鮮やかな折り紙飾りの折り方、組み方をわかりやすく解説。時間がかかるからこそ、飾った時に愛着のある四季の飾りになる。

■自宅で見たい映画・ドラマ20選
【映画ライター・中村千晶さん選】
「不都合な真実2 放置された地球」(ボニー・コーエン、ジョン・シェンク/98分/2017年)
環境汚染と異常気象に迫ったアル・ゴアのドキュメンタリーの続編。アカデミー賞を受賞した前作「不都合な真実」を超える、今こそ心に響く作品。

「サバイバルファミリー」(矢口史靖/117分/2017年)
「ウォーターボーイズ」「ロボジー」などの作品で知られる矢口史靖監督の快作。ある日、電気が地球からなくなった! どう非常時を生き延びるかをリアルに描く。

「365日のシンプルライフ」(ペトリ・ルーッカイネン/80分/2013年)
フィンランドに住む青年が身の回りのものをすべて倉庫に預け、1日1個だけを持ち出して生活をする実験ドキュメンタリー。今、本当に必要なものは何か、が見えてくる。

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」(リチャード・ロンクレイン/92分/2014年)
名優ダイアン・キートン、モーガン・フリーマン主演。初老夫婦が家を売ることで、人生を振り返っていく良作。

「家族はつらいよ」シリーズ(山田洋次)
「男はつらいよ」の山田洋次監督の新ファミリームービー・シリーズ。熟年離婚を題材にした家族の悲喜こもごもが笑える。

「ワンダー 君は太陽」(スティーブン・チョボスキー/113分/2017年)
お子さんと見るならこれ。ジュリア・ロバーツ、名子役ジェイコブ・トレンブレイ出演。顔に特徴のある少年が友人たちに受け入れられ、成長していく様を描く。

次のページ