「新製品のモデルチェンジにはマイナーとフルがあり、フルのときはメーカーが画期的な機能を入れてくることがあり、要注意です」

 例えば、エアコンにフィルター掃除機能が入ったことがある。年配者はエアコンの掃除をしづらく、クリーニングを頼むくらいなら、いい機能です、と得平さんは話している。

 型落ち製品を買うのなら「新製品が出てからでは遅く、出る前に買う必要がある」と近藤さんは言う。最近のメーカーは利益重視で、過剰在庫を持たなくなっており、型落ち製品が以前ほど安くならなくなったとも。さらにこうも話す。

「家電は年1回、新製品が出ています。以前は時期がメーカーで横並びでしたが、今はメーカーによりバラバラです。テレビは夏と冬に新製品が出てきます」

 実際に家電を買う前には、ネットで買う場合も店舗で実物を見て、店員に聞いてからがいい。店舗で買う場合も、ネットで価格動向を調べておこう。ネットで買う場合は安く見えても返品に手間がかかり、配送料や取り付け料金が別になっていることが多く要注意だ。得平さんは「据え付け工事のない製品はネットでもいい」と話し、3万円以上の製品はネットで売れていないという。近藤さんも「大物商品は店舗で買ったほうがいい」と話す。

 大切なのは、店舗で話をじっくり聞いてくれる店員を見つけること。顧客視点でアドバイスしてくれるかどうか。壊れたときの対応や、購入に際しアドバイスを得られることから、得平さんは「行きつけの電器屋さんがあったほうがいい」と話す。家電量販店では一年を通しイベントがあるので注意しておき、特に年末は安くなりやすいとも。

 近藤さんはこうみる。

「店員により推奨商品も違うので、3店舗ぐらい回って話を聞いたほうがいい。家電の購入に裏技はない。安いタイミングのときに価格交渉をすることです。3月期決算の会社なら年度末に安くなりやすいですが、3月下旬は配送が混み4月にずれ込む恐れがあります。持ち帰りできず、設置が必要な商品は3月中旬までに購入したほうがいい」

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