東京都内で増え続けるジャパンタクシー (c)朝日新聞社
東京都内で増え続けるジャパンタクシー (c)朝日新聞社

 タクシー業界では、アプリやタブレットを使った配車予約やQRコード決済といったキャッシュレス決済が都心を中心に加速している。そんな中で、2月11日、タクシー最大手の日本交通ホールディングス(HD)子会社のジャパンタクシーなどで決済システムの不具合が発生。主要駅でタクシー待ちの長い行列ができて混乱した。

 ジャパンタクシーのシステムを搭載しているタクシーの運転手は語る。

「東京駅で列を作っているお客さんに『キャッシュレス決済ができませんがいいですか?』と声をかけると、何人も『じゃあ、次を待ちます』と言われました」

 システム障害が平日のビジネスタイムに起こったら、混乱はもっと大きくなっていた可能性が高い。

 キャッシュレス決済などの不具合の原因は、NTTドコモの通信回線の障害とされる。11日午前4時ごろから、断続的に利用しづらい状況に陥った。

 このため、ドコモの回線を使うジャパンタクシーや国際自動車のkmタクシーでキャッシュレス決済が使えなくなり、復旧したのは同日午後7時31分だった。

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