神戸市教育委員会では、A教員など加害行為がひどかった教員に対して、懲戒免職などの処分を検討しているという。

「報告書からも厳罰は仕方ないでしょう。4人の加害教員に加えて、恫喝まがいの言動をしていた前校長も対象となる見込みです」(教育委員会関係者)

 被害を受けた男性教員は以下のようにコメントした(全文)。

「昨年来、私に関することで、東須磨小学校の児童、保護者の皆様をはじめ、多数の方々にご心配をおかけしてしまいましたことを改めてお詫び申し上げます。昨年9月、私は、加害教員とされる方々からの執拗ないじめ行為を受けたことが原因で、教員としての職責を果たせなくなってしまいました。病名は、適応障害でした。当初は入院を余儀なくされましたが、現在は通院治療を続けており、心身ともに回復をしてきました。今は、神戸市教育委員会の担当の方とお医者様と相談のうえで復職に向けて調整させていただくところまで来ております。この間、児童をはじめ沢山の方々から励ましの言葉を頂戴いたしました。この場をかりて皆様にお礼申し上げたいと思います。 加害教員の方々には、やっている側は単なるいじりだと思うかもしれませんが、やられている側は笑顔でいても辛い思いをしているということをわかって欲しいと思います。今後のことは調査報告書を精査した後、家族、弁護士の先生と相談して決めていきたいと思います。一日も早く教壇に立てるよう治療と準備をしたいと思っております。

 子供たちへ

君たちから受け取った全員の励ましのメッセージが貼ってある冊子や、お手紙や絵、手作りの学級通信、そして一生懸命に折ってくれた千羽鶴、全部がとても嬉しかったです。あなたたちが優しく成長していることにもとても安心しました。先生のことを救ってくれてありがとう。君たちのおかげでもう一度立ち上がろうと思うことができました。また君たちの元気な笑顔、そして先生の元気な姿で会えることを楽しみにしています」

(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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