「イクメンとか今流行(はや)ってるし、なんかカッコいいじゃん。俺にまかせろって」などとのたまいながら、いざとなったら赤ちゃん放置。
離乳食は「ムズくない?」と作ろうとせず、「おしっこならまだいいけど、うんちのオムツ換えるの、男にはハードル高ぇだろ~」と拒否。揚げ句の果てに「子育てとか無理っしょ。俺、向いてない」と言い放つ。ああ見える、見えるよ。「育休」とか言うだけ言ってる小泉進次郎の明日の姿が。
RPGはコツコツと経験値を上げないと先に進めないけれど、育児も日々逃げられない戦いだ。メイは「あやす、おもちゃ、おっぱい、ねかせる」のコマンド選びで戦闘どころじゃない。
メイたちの国の国王(大倉孝二)は「私、偉い?」が口癖で、子育て政策には無関心。自国にラグビー世界大会を招致するのが夢というボンクラっぷり。
一方、魔王が治める魔界の保育所は24時間保育で、待機児童ゼロをうたう。何か裏がありそうだけど、うっかり伝説の勇者マサムネ(大東駿介)も、子供を預けちゃうサービスの良さ。やばい、進次郎も預けそう。
ボンクラ国王が与党なら、民の耳に心地よくイイことばっかりささやいてくる魔界は野党? ちなみに魔王役は大地まおう、いや真央さまだ。なんなら退治しないで政権交代しちゃう?
※週刊朝日 2020年2月28日号