死亡リスク高める「夜間頻尿」! 医師が教える「5つのセルフケア」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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死亡リスク高める「夜間頻尿」! 医師が教える「5つのセルフケア」

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夜間トイレに起きるとささいなものにつまずいたり、転んだりするので危険だ (撮影/写真部・小黒冴夏)

夜間トイレに起きるとささいなものにつまずいたり、転んだりするので危険だ (撮影/写真部・小黒冴夏)

夜間頻尿の原因/夜間頻尿を改善するポイント (週刊朝日2020年2月21日号より)

夜間頻尿の原因/夜間頻尿を改善するポイント (週刊朝日2020年2月21日号より)

 突然だが、高齢者では夜間にトイレに起きる回数が多いほど、死亡リスクが高くなる──。こんなデータが国内外の研究者から報告されていることをご存じだろうか。1回以上トイレに起きる「夜間頻尿」の危険性とその対策をお伝えする。

【夜間頻尿の原因と改善するポイントはこちら】

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「夜のトイレは睡眠を妨げるため、睡眠不足による日中のQOL(生活の質)の低下につながりますが、問題はそれだけではありません」

 こう注意をうながすのは、長年にわたって高齢者の排尿障害と向き合ってきた、東京都リハビリテーション病院副院長で泌尿器科医の鈴木康之さんだ。

 なぜこれが問題になるのか。その理由について、鈴木さんはこう説明する。

「室内は暗いですし、寝ぼけているので、小さな段差や電気コードなどにもつまずきやすい。漏らしてはいけないと、焦ってトイレに行こうとするから、よけいに転ぶリスクが高くなる。夜間にトイレに行こうとして転倒し、骨折する高齢者が少なくないのです」

 骨がもろくなっている高齢者にとって、骨折は健康寿命を縮める大きな要因の一つ。厚生労働省の国民生活基礎調査(2016年)でも、骨折・転倒は、介護が必要となった主な原因の4位となっている。

 鈴木さんが夜間頻尿の患者に話すのは、「漏らしてもいいから慌てない」「足元を見ながらゆっくり行動する」の二つ。

「尿が漏れたら濡れた下着を取り換えればいいだけのこと。ですが、転倒して骨折してしまったら、その後の人生にも影響を及ぼします。まずは、夜間頻尿を改善するよう取り組むこと、そして夜間頻尿があってもそんなに深刻にならず、上手に付き合うことが大事です」(鈴木さん)

 夜間頻尿とは、「夜に1回以上、排尿のために起きなければならない状態」のこと。お酒を飲んだ日などは誰でも夜中にトイレに行きたくなるものだが、そうした心当たりがないにもかかわらず、毎日のように夜間、トイレに行く状態を指す。症状を訴える人は意外と多く、日本排尿機能学会の調査によると、40歳以上では4500万人、70代以上の9割にものぼる。


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