プロが憧れる久保田利伸 ライブはアポロシアターのような熱気 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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プロが憧れる久保田利伸 ライブはアポロシアターのような熱気

連載「RADIO PA PA」

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延江浩週刊朝日#延江浩
延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

久保田利伸

久保田利伸

 TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。今回は、クボジャーこと久保田利伸さんについて。

【久保田利伸さんの写真はこちら】

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 ラジオでは、いったん番組が始まると出演者と実に長い付き合いになる。レギュラー収録のみならず、取材旅行やコンサートなど、それこそ一対一の付き合いで濃密な時間を味わう。ミュージシャンは自らの感性で時代を見据え、それを音楽という形で世に問う。その横顔に接しているだけで、こちらも時代を背負っている気分になる。

 クボジャーこと久保田利伸のライブ(TOSHINOBU KUBOTA CONCERT TOUR 2019-2020 “Beautiful People”)を観ながら、20年以上になる彼との日々が走馬灯のように頭を駆け巡った。

 彼は完璧な形で日本の音楽界にR&Bを根付かせたファーストアーティストである。ラジオDJとしても「プラネット・フレーヴァ」(TFM系全国ネット)で古今東西のソウルミュージックを自在に紹介、ニューヨーク滞在中も現地のスタジオからオンエアし続けた。

 所属事務所Funky Jam社長のNさんは僕と業界同期ということもあり、酒を酌み交わしては楽しくワクワクするイベントを互いに仕掛けたが、なかでも『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞を受賞した山田詠美(ポンちゃん)とのコラボレーションは忘れられない。

 クボジャーのラブソングベスト(「THE BADDEST~Only for lovers in the mood」)には彼女の書き下ろし短編「VODKANEAT」が添えられ、ソウルミュージックをキーワードに、久保田利伸と山田詠美という、音楽と文学のトップ同士、文字通りソウルメイトの共演が話題になった。その際、クボジャー、ポンちゃんを囲んで気分を高めようと特番を企画、沖縄に飛んだ。

 どこまでも真っ青な海を眺めながらの番組収録後、ソウルミュージックを流しながらのパーティが始まり、夜も更けて誰もいなくなったリゾートホテルのプールに僕らは叫び声をあげて次々に飛び込んだ。中には素っ裸で泳ぎまくった人も出現(さて、そのファンキー・ピープルは?)、駆け付けたガードマンに叱られた思い出も。さながら青春映画のワンシーンのように、ファンキーな一夜だった。


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