キャンプでキャッチボールするロッテの佐々木朗希 (c)朝日新聞社
キャンプでキャッチボールするロッテの佐々木朗希 (c)朝日新聞社

 ロッテドラフト1位・佐々木朗希(18)がキャンプの主役として話題を独占している。キャッチボールで190センチの長身からスピンの利いた球を投げ込むと、「モノが違う」と視察に訪れた解説者やプロ野球OBをうならせている。

 佐々木は岩手・大船渡高で高校生最速の163キロの速球を記録したが、ドラフト時の評価は「まだ体の線が細い。将来のエースになれる逸材だが1年目はじっくり体力づくり」という見方が多かった。ヤクルトのドラフト1位で石川・星稜高の奥川恭伸(18)のほうが完成度は高く、実戦デビューは早いと見られていた。

 ところが、このキャンプで、第1クール中から佐々木の評価が急上昇。首脳陣が今シーズン中の1軍デビューを示唆するほどだった。

 一方で、ある心配の声も上がる。スポーツ紙のアマチュア担当で、佐々木を高校時代から見てきた記者は話す。

「大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(25)や日本ハムの清宮幸太郎(20)は図太いので自分のペースを変えずにできていましたが、佐々木は目立つことを好まず、田舎育ちののんびりとした子。自分を取り巻く環境が急激に変わり、精神的に疲れている部分もあると思う。ちょっと心配ですね」

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