1月2日の一般参賀で手を振る上皇さま (c)朝日新聞社
1月2日の一般参賀で手を振る上皇さま (c)朝日新聞社

 ニュースを聞いた学習院時代の同級生の織田正雄さん(86)は、「まさか」と耳を疑った。

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 上皇さまが倒れたのは、1月29日の夕方。1時間ほど前まで上皇さまは、都内で開かれた学習院の同窓会に出席していたからだ。

 織田さんが振り返る。

「上皇さまは、集まった30人ほどの同級生に、積極的に話しかけていました。同級生が米国にいると聞けば、米国や中国、台湾の国内情勢について熱心におたずねになっていました」

 同級生の間で卓球台をプレゼントしようという話も持ち上がったため、織田さんがそれとなく「運動は?」とたずねると、上皇さまは「最近はテニスではなく、ピンポンをやっている」と話し、専用の「ピンポン台」もあると明かした。

「見る限りお酒は召し上がらず、コーヒーだけでした。会場もスムーズに歩かれてお元気でした」

 午後3時に始まった同窓会は6時に散会。ニコニコと手を振る上皇さまを織田さんたちは見送った。

 上皇さまが倒れたのは、皇居内にある吹上仙洞御所到着から1時間ほどあと。

「お風呂に入った直後であったそうです」(関係者)

 そばにいた美智子さまが、緊急用ブザーで侍医を呼び、診察が始まるとすぐに意識は回復した。

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