「エイベックスは、前の事務所を契約解除になった彼女に『何があっても切らない。守るから』と言って誘ったそうです。だから簡単にはクビにできないと聞いています」

 ただ、芸能人はイメージが大事。仕事はあるのだろうか。

「コカインを使ったとして麻薬取締法違反で執行猶予付きの有罪判決を受けたピエール瀧は、電気グルーヴの石野卓球と昨年10月、新会社を設立。2人のマネジメントを軸に様々な事業を展開しています。地上波は厳しくても映画やステージなら活動の可能性があるということなのでしょう。ならば、沢尻だって、復帰した暁には、引く手あまただと思いますよ」(芸能事務所代表)

 傍聴券を求める列には、復帰を待ち望むファンもいた。18歳の女子大生は「沢尻さんは演技力があり、自分の思っていることをはっきり話すのが他の芸能人にはない魅力です。ずっと見ていたいです」と話した。

 検察は「懲役1年6カ月」を求刑、2月6日に判決が下される予定だ。世間の受け止めにも注目したい。(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2020年2月14日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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