法廷では「女優復帰は考えていない」と述べた沢尻エリカ被告だが…… (c)朝日新聞社
法廷では「女優復帰は考えていない」と述べた沢尻エリカ被告だが…… (c)朝日新聞社

 女優・沢尻エリカ被告(33)の初公判が1月31日、東京地方裁判所で開かれた。沢尻被告は東京都目黒区の自宅マンションで合成麻薬MDMAやLSDを所持したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴されていた。

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 2千人超が傍聴券を求めて並んだ。抽選で当たったのは19人。117倍の高倍率で傍聴券を引き当てた会社員・松本俊幸さん(54)に話を聞いた。

「沢尻さんは黒髪で、うっすらと化粧をしていました。心労でやつれているのかと思いましたが、きれいでした。『自身の甘さのため、仕事先、ファンの方々を裏切ってしまい、深くお詫びします』と、謝罪していましたね。検事から何度も『どうしてクスリをやってしまったんですか』と問い詰められ、かわいそうなくらいでした」

 起訴内容については「間違いありません」と認めた沢尻被告。職業を尋ねられると「無職です」と答え、女優復帰は「考えていません。復帰を語る資格はないと思います」と述べた。

 この日は、証人として沢尻被告の兄も出廷。今後同居して、更生に向けて支援していくと話した。

 また、所属事務所エイベックスの担当者からの書面も読み上げられた。「女優業への復帰が前提ではない」としつつも「当社も、信頼回復に努め、指導をしていきます」という内容で、事務所が沢尻被告の支援を継続することが明らかになった。

 なぜ、事務所は世間を騒がせた沢尻を支えるのか。ある芸能事務所の代表はこう語る。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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