名作の50年後…記憶失った男、長年探した女との再会にも気づかず、想い語る 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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名作の50年後…記憶失った男、長年探した女との再会にも気づかず、想い語る

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監督 クロード・ルルーシュ/31日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/90分(c)2019 Les Films 13 - Davis Films - France 2 Cinema

監督 クロード・ルルーシュ/31日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/90分(c)2019 Les Films 13 - Davis Films - France 2 Cinema

監督 クロード・ルルーシュ/31日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/90分(c)2019 Les Films 13 - Davis Films - France 2 Cinema

監督 クロード・ルルーシュ/31日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/90分(c)2019 Les Films 13 - Davis Films - France 2 Cinema

 1967年のアカデミー賞外国語映画賞受賞の「男と女」。1月31日全国公開の『男と女 人生最良の日々』では、歴史に残る恋愛映画の金字塔の50年後を描く。監督や主演俳優が同じなのはもちろん、当時は10歳にも満たなかった子役の2人が、時を経て還暦近い息子と娘を演じる奇跡のようなキャスティングも見どころだ。

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 ある海辺の施設で余生を送るジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)。かつてはレーシング・ドライバーとして一世を風靡する存在だったが、いまは徐々に過去の記憶を失い始め、状況は悪化するばかり。そんな父親を心配した息子のアントワーヌ(アントワーヌ・シレ)は、ジャン・ルイが長年探し求め、愛し続けてきた女性アンヌ(アヌーク・エーメ)を探すことを決意する。彼女をやっと見つけ出したアントワーヌは、「もう一度、父と会ってほしい」と申し出る。

 後日、アンヌはジャン・ルイのいる施設を訪ねるが、相手がアンヌだと気が付かないジャン・ルイは、アンヌへの尽きぬ想いを彼女に話し始めるのだった……。

 本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
所どころに挿入されている昔の「男と女」が懐かしい。そうか、あの二人、一緒に暮らしていたわけじゃないんだ。それぞれが別の人生を生きて、老いたいま再会する。女はありのままの姿で、男はカッコつけて。これも人生。

■大場正明(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
感慨を催す題材だが、過去と現在の映像が単純に対置されているわけではない。ルルーシュ監督はジャン・ルイを認知症という設定にし、夢も盛り込むことで、最終的に時間から解き放たれていくような世界を切り拓いている。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★ なかなかGOOD!
とても良い時間。みんな平等に年を取る。こんなに素敵なら嬉しい。男はいつまでもオトコだなぁ。程良いドキドキと老いの関係で少し悲しみ混じり。もう一つなにかスパイスが欲しかったけど優雅な時間とはこのことね!

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
映画が時間芸術であることを実感させる。誰もが一方通行の時間の中で生きていることを、登場人物を通して観客も体感。主演2人が「人間の顔が最高のロケーションである」のを体現しながら晩年を讃える人生賛歌。

週刊朝日  2020年2月7日号


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