“FP僧侶”が教える葬儀の極意 「心とコスパのバランスを」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“FP僧侶”が教える葬儀の極意 「心とコスパのバランスを」

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首藤由之週刊朝日
納骨堂のイメージ。参拝するブースが設けられ家族で利用できる=ニチリョク提供

納骨堂のイメージ。参拝するブースが設けられ家族で利用できる=ニチリョク提供

弔い方は多様化している  (週刊朝日2020年1月31日号より)

弔い方は多様化している  (週刊朝日2020年1月31日号より)

 先祖供養への意識が変わり、仏事の簡素化や低価格化は進む一方だ。しかし、安さを重視しすぎて後悔する人もいる。お金の専門家、ファイナンシャルプランナーでもある「FP住職」に極意を聞いてみた。ポイントは「心」プラス「コスパ」なのだそうだ。

【図を見る】弔い方は多様化している?

 例えば、宇都宮市の公営斎場「宇都宮市悠久の丘」では、いわゆる「0(ゼロ)葬」ができる。火葬場で焼いた遺骨を遺族が持ち帰らなくてもよいからだ。

 宗教学者の島田裕巳氏が提唱した葬儀法で、遺骨の処理は火葬場に任せ、遺族は墓探しや納骨などを巡るわずらわしさから解放される。墓をつくることも守っていく必要もない。「墓の重み」からの“完全解放”をめざせるのだ。

「悠久の丘」の場合、火葬前に「残骨処理依頼書」を出せば、斎場側が対応してくれる。市の担当課によると、遺骨は持ち帰ることが原則だが、宗教上や地域性の問題などで希望しない場合があることを考慮して、かなり前から認めているという。

「一部持ち帰りを含めると、ここ数年、年間80件程度の利用があります」(市の担当者)

 慣習上、西日本では一部持ち帰りが普通とされるが、関東地方では「全部持ち帰り」のところが多い。条例で全部持ち帰りを定めている自治体もある。

 このうち意図的に0葬を選んだのがどれだけかは定かではないが、「悠久の丘」では少なくとも実行することはできるのだ。「悠久の丘」の取り組みは、遺族の選択肢を増やすことにつながっている。

『遺体搬送から遺骨の供養まで DIY葬儀ハンドブック』

 消費税の負担が増し、家計が苦しい世帯が目立つ。生活費の切り詰めが常態化しており、葬儀費用も節約しようと昨年10月、こんなタイトルの書籍が刊行された。

 オビには次のような言葉が躍る。

「3万円以下で火葬までできる場合も!」

「DIY」とは「Do It Yourself」。すべて自分で行うことをめざす。臨終→遺体搬送→安置→火葬とプロセスごとに一人で行うためのノウハウを詳細に説明している。


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