黒柳徹子や渥美清もメンバー 40年以上続く句会について作家・下重暁子が語る (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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黒柳徹子や渥美清もメンバー 40年以上続く句会について作家・下重暁子が語る

連載「ときめきは前ぶれもなく」

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下重暁子週刊朝日#下重暁子
下重暁子(しもじゅう・あきこ)/作家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。民放キャスターを経て、文筆活動に入る。主な著書に『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』ほか多数

下重暁子(しもじゅう・あきこ)/作家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。民放キャスターを経て、文筆活動に入る。主な著書に『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』ほか多数

※写真はイメージです (Getty Images)

※写真はイメージです (Getty Images)

 人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は「集まり散じて人は変れど」。

* * *
 もともと人の集まる場所が苦手だ。

 忘年会や新年会といった組織内の行事には、できれば出たくない。その意味では、今の若者の気持ちがわからなくはない。日頃仕事で顔つき合わせている上司や部下と、また忘年会や新年会で一緒になり、気をつかわねばならない。

 今は強要されることは少ないだろうけれど、ビールや酒を注ぐのがいやで、私は知らん顔をしていた。私自身が酒が強かったので飲むのに忙しく、そっと他の器に飲まないで移しかえることもあった。

 頃を見はからってスマートに姿を消す。そんな男が魅力的だった。

 私がアナウンサーだった頃は、宮田輝、高橋圭三という両雄が相並んでいる時代で、宮田さんの司会で、当時はやりの松尾和子のムード歌謡「誰よりも君を愛す」を私が歌ったりということがあった。

 芸達者が多かったので、それなりに楽しくはあったが、私もトイレに立つふりをしてさっさと姿を消すのが得意だった。

 今は個人的な集まり以外はあまり出かけない。ただ、二つの新年会を除いて。

 一つは、もう四十年も続いている話の特集新年福引句会と、もう一つはNHK文化センターで二十五年続いている「下重暁子のエッセイ教室」の新年会である。

 句会の方は、月一回、四十数年前から続いていて、長年の間にメンバーもずいぶん変わった。

“集り散じて人は変れど”

 早稲田大学の校歌のように、さまざまな人が入れ代わり、最初からのメンバーは元「話の特集」編集長でこの句会の仕掛人の矢崎泰久氏一人になってしまった。

 小沢昭一さんも、私をこの句会に連れていってくれた永六輔さんもすでに亡く、私と同い年の和田誠さんも昨年いなくなった。女では大好きな岸田今日子さんが脳腫瘍で亡くなった。

 NHKの頃からご一緒した山本直純さんも岩城宏之さんも、ひと頃は渥美清さんも来ていた。


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