会見で謝罪する宮迫博之(左)と田村亮(C)朝日新聞社
会見で謝罪する宮迫博之(左)と田村亮(C)朝日新聞社

 吉本興業1月10日、活動自粛中のお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮が同社と専属エージェント契約を結び、活動再開することを発表した。専属エージェント契約は、従来の専属マネジメント契約に加え、吉本興業が昨年8月に導入。同契約を提唱していた極楽とんぼ・加藤浩次が同契約を結んでいる。

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 亮は昨年、闇営業で反社会的勢力のイベントに参加したことが判明し、活動自粛状態だった。相方の田村淳は亮の活動復帰に向けて、昨年12月に「株式会社LONDONBOOTS」を設立。年末には吉本興業と亮の復帰に向けて具体的な話を進めていくことを明らかにするなど、献身的に支えていた。

 活動再開を受けて、亮は11日に自身のツイッターを更新。

「この度、吉本興業から謹慎解除を受けて、芸能活動を再開する事になりました。これまでの事をしっかりと反省し、ご迷惑おかけした全ての人に応えられるよう活動していきたいと思います」

 と思いをつづった。

 対照的に復帰への道筋が見えないのが、昨年7月に亮と共に謝罪会見を行った雨上がり決死隊・宮迫博之だ。

 亮と同様に闇営業で反社会的勢力のイベントに参加したことが判明。会見直後は同情の声が集まったが、ボランティア活動の様子がメディアに大々的に報じられ、明石家さんまが昨年11月に東京都内のホテルで『宮迫を励ます会』を主催したことが発覚すると批判の声が一気に高まった。

 ネット上では、

「ボランティアの場所に不自然にマスコミがいたり、宮迫の行動は全て裏目に出ている感じがする。後輩の亮のことを思うなら先に復帰させて自分がとなるのが自然でしょう。そう思っていたかもしれないけど、ああやって、さんまさん主催で『励ます会』をやってもらってテレビ局のプロデューサーを招待したら、自分だけ復帰に向けて動いていると思われて世間の印象が悪くなるのは当然のこと」

「亮は会見でも本気で反省している姿が見られたけど、宮迫は違和感しかなかった。亮は応援したいけど、宮迫は芸能界に復帰してほしいとは思わない。あまりにもやり方が浅はかで本気で反省しているようには見えない」

 と辛らつな書き込みが多い。

 復帰した亮も険しい道が待ち受けている。スポンサーや制作会社も、すぐにはテレビで起用しないだろう。信頼回復のために地道に活動を続ける日々になる。一方、宮迫は一部報道で再始動に向け、「YouTuberデビュー」が報じられた。果たして今後どうなるのだろうか。(牧忠則)

※週刊朝日オンライン限定記事