早大医学部の実現度 期待される“合併相手”とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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早大医学部の実現度 期待される“合併相手”とは

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吉崎洋夫週刊朝日
早稲田大学のシンボル、大隈記念講堂=撮影・多田敏男

早稲田大学のシンボル、大隈記念講堂=撮影・多田敏男

校歌を歌う稲門医師会メンバーら=同会提供

校歌を歌う稲門医師会メンバーら=同会提供

早稲田大学の田中愛治総長(撮影/小山幸佑・写真部)

早稲田大学の田中愛治総長(撮影/小山幸佑・写真部)

 永遠のライバルの早稲田大と慶應義塾大。これまで慶應大の方が人気で上回っていると言われてきたが、その要因の一つとされるのが医学部の有無。早稲田大の田中愛治総長は医学部設置を訴えており、OBも協力する。単科医科大学との“対等合併”を目指す戦略だが、期待するお相手や実現性はあるのか。

【写真】早稲田大学の田中愛治総長

 早稲田大には64万人の校友会会員(卒業生)がいる。受け皿になっているのが、稲門会(とうもんかい)だ。卒業年次ごとに集まる年次稲門会や、企業・業種別の職域稲門会など1380団体に上る。

 数多くの稲門会の中で注目されているのが稲門医師会だ。早稲田大には医学部はないが、卒業・中退した後に医師や歯科医師、看護師や薬剤師などになった人らが集まり、16年に設立された。約400人の会員がいるという。

 医学部の設立は創設者の大隈重信以来の悲願だ。ライバル慶應との差は医学部にあると見る卒業生も少なくない。田中愛治総長が医学部構想を打ち出しており、稲門医師会も構想を支援しようとしている。

 稲門医師会では大学に寄付講座を提供しており、健康問題や医療行政などについて授業をしている。「医療×AI」「医療×ビジネス」といった、学生の関心が高いテーマも扱っていく予定だ。

 17年に立ち上がった稲門医学会も注目されている。稲門医師会のメンバーが学術交流などを目的に創設した学会で、早稲田卒業生以外も運営にかかわる。19年8月には「未来の医学に早稲田ができること」をテーマにしたシンポジウムもあった。稲門医師会の副会長で、稲門医学会理事の中山久徳・そしがや大蔵クリニック院長はこう語る。

「田中総長は、『早稲田ならではの強みが出せるなら医学部を持つ意義がある』と言っています。私たちは、早稲田が医学に関わるとこんな議論ができるのかと言われるような場を作っていきたい。医学部創設は私たちの総意です」

 医学部構想は具体化しているのか。田中総長は就任当初は「単科医科大学と対等合併する」などと語ることもあったが、最近は発言が聞こえてこない。「水面下で動きがあり話せないのではないか」という関係者も多い。


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