「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」の前にある五輪のモニュメント。後ろは東京五輪・パラリンピックの主会場となる新しい国立競技場=東京都新宿区、撮影・多田敏男
「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」の前にある五輪のモニュメント。後ろは東京五輪・パラリンピックの主会場となる新しい国立競技場=東京都新宿区、撮影・多田敏男

 いよいよオリンピックイヤーが始まった。新しい駅や商業施設ができ、人工知能(AI)など新技術も広がって生活は便利になる。テーマパークには新施設が登場し、訪日外国人も増えて経済は盛り上がりそうだ。都知事や米大統領などの選挙もあり政治も熱い。干支(えと)のねずみが跳ねるように、凄(すご)い年になりそうな2020年を大予測しよう。

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 まずは東京五輪・パラリンピックに向け整備が進む交通関連の施設を見ていこう。

 大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」東棟が19年11月に開業するなど、再開発が進む東京・渋谷。1月3日には東京メトロ銀座線の新しい渋谷駅が開業。ホームの幅が広がり乗り降りしやすくなる。

 3月14日には、JR山手線と京浜東北線の新駅「高輪ゲートウェイ」ができる。東京の大動脈である山手線の新駅は1971年の西日暮里以来となる。

 6月6日には、東京メトロ日比谷線の霞ケ関─神谷町間に新駅「虎ノ門ヒルズ」が登場。日比谷線の新駅は64年の全線開業以来初めてだ。

 7月14日には、首都の新たな海の玄関口となる「東京国際クルーズターミナル」がお目見え。世界最大級の大型客船も利用でき、外国人でにぎわいそうだ。接続するゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)は、駅名を「船の科学館」から「東京国際クルーズターミナル」に変更。三つ離れた「国際展示場正門」は愛称に合わせて「東京ビッグサイト」に変わった。

 東海道新幹線では新型車両「N700S」が五輪開幕直前に導入される。普通車の全席にコンセントが設けられ、大型スーツケースも置ける荷物置き場もある。ほかにも全国的に交通網が整備され、五輪の観客受け入れ態勢の整備が進む。

 人をひきつけ社会の雰囲気を明るくするのがテーマパーク。東京ディズニーランドでは4月15日に、「ニューファンタジーランド」ができる。映画「美女と野獣」をテーマにしたアトラクションや、屋内シアター「ファンタジーランド・フォレストシアター」などが利用できる。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)には夏に、「SUPER NINTENDO WORLD」がオープンする。任天堂の人気キャラクターのマリオなどのアトラクションが楽しめる。

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