佐藤亮子さん (撮影/写真部・小山幸佑)
佐藤亮子さん (撮影/写真部・小山幸佑)

 4人の子ども全員が東大理IIIに合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんによる、受験生とその親を応援する短期集中連載。第2回は「追い込み時期こそよく寝ること」と題してお送りする。

*  *  *

 早いもので、新しい年も三が日が過ぎました。18日(土)・19日(日)に実施されるセンター試験まであと2週間ほどとなりました。受験生は、追い込みですね。直前期は子どもも必死で頑張っていますから、親は受験生を全力でサポートしてほしいと思います。

 まず、お子さんの睡眠時間は十分でしょうか。この時期、第一に考えることはやはり健康管理です。受験生は頑張らなければいけない時期ですが、睡眠時間はしっかり確保し、体も気持ちも休ませてください。睡眠不足は、体調を崩しますし、風邪もひきやすくなります。そうなったら、実力は十分に発揮できません。

 また、生活のリズムは夜型から朝型に変えることができていますか? まだなら急いでくださいね。4、5日もあれば変えられます。冬休み中に生活リズムが乱れてしまったままなら、朝にお風呂に入るなど、ちょっと強引にでも受験生の目を覚まさせてください。朝起きてすぐご飯を食べさせるのもいい方法です。起きて3時間ほど経たないと、脳はフル回転しません。センター試験開始時刻の3時間前である6時30分には、お子さんを起こすのがいいと思います。

 6時30分より早く起きたい場合、逆算して早寝を。受験生の寝る時間は静かにする、家族みんなでその時間に寝るなど協力してあげると寝やすくなります。

 また、食事もしっかりとらないと脳が働きません。そしてずっと勉強している受験生にとって、食事は唯一いやしの時間です。栄養バランスに気を付けながら、受験生が大好きなものを出してあげてくださいね。寒い時期なので、鍋など体が温まる料理がいいですね。試験の数日前には、食中毒になる危険性がある焼き肉や生ものなどは避け、用心には用心を重ねたほうがいいです。実際、焼き肉とおすしで具合の悪くなった人のことは耳にします。

次のページ