アスリートの人生も様変わり…「侍」の覚悟が問われる東京五輪 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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アスリートの人生も様変わり…「侍」の覚悟が問われる東京五輪

連載「ときどきビーンボール」

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝

昨年、プレミア12で初優勝した侍ジャパンの稲葉篤紀監督。五輪で再現なるか (c)朝日新聞社

昨年、プレミア12で初優勝した侍ジャパンの稲葉篤紀監督。五輪で再現なるか (c)朝日新聞社

 さらに「プレミア12」や「WBC」が1チーム28人に対し、五輪では1チーム24人となる。何度も言われていることだが、一人ひとりにかかるウェートはおのずと大きくなる。特に投手の負担は大きい。7月29日の開幕戦から8月8日の決勝までの11日間の短期決戦。しかも、敗者復活戦もある大会形式で、試合数も勝敗によって変わる図式だから「1試合を任せる」といった従来の先発型起用は難しくなる。おのずとシーズンよりも短い登板間隔で投げられるタフさ、先発と救援双方の経験を持つ選手を選ぶことになるだろう。野手も複数ポジションを守れる選手が重宝されることは間違いない。

 五輪は商業主義とかいろいろ言われるが、採用された競技、落選の無念を味わった競技の思いが詰まった世界最高の大会である。この大会での成功が、その後のアスリートの人生をも変えてしまう。日本プロ野球は、しっかりと給料ももらえ、しかもスター選手は夢のような金額を手にできる。その中で故障などのリスクをまったく考えずに試合で命をかけられるか。選手個々の覚悟、チーム、野球関係者の覚悟が問われる大会になる。

 野球界にとって大きな一年となる。声援をぜひ、よろしくお願いいたします。

週刊朝日  2020年1月17日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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