本誌でも、宮務主管として秋篠宮家を支えていた故・日野西光忠氏からこんな話を聞いた。

 秋篠宮さまとの食事の席で、悠仁さま教育話で盛り上がった。東大出身の日野西氏は、「目指せ東大」と冗談交じりに伝えたのだという。悠仁さまが小学校に入ったばかりの頃の話だ。

 次第に、悠仁さまの東大進学が秋篠宮ご夫妻の希望である、といった趣旨の報道が目につくようになったが、日野西氏はこう話していた。

「あくまで、悠仁さまの進学への意思と学力がどこまで伸びるかが全て。両殿下の希望で進学先を決めるご家庭ではない」

 一方、山下氏は、1993(平成5)年に起きた、週刊誌と月刊誌による「皇后バッシング」をほうふつさせる状態だ、と振り返る。山下氏は当時、宮内庁で広報を務めていた。こう語気を強める。

「あのときは、皇后陛下(当時)が10月20日のお誕生日当日に倒れ、声を失った。それでようやくバッシングが収束した。最近の秋篠宮殿下のご様子を拝見すると疲労の色が強いのが気になります。あのときと同じようにならないよう、宮内庁は早めに手を打つべきだ」

 代替わり後の5月から秋篠宮ご夫妻を支える皇嗣職大夫(こうししょくだいぶ)が定例会見を行うことになり、発信の場はできた。(本誌・永井貴子)

週刊朝日  2019年5月31日号